「シニアについて」
「このジムにどの位通っておられますか?」「・・・・う~ん、、忘れちゃったよ。80年位かな。。」
Jリーグが始まる頃でしたか、TV放映された日本から取材に行った、ドイツのある地方のフットボールクラブでの一コマです。90才近いお婆さんにレポーターがマイクを向けて返ってきた答えでした。
ヨーロッパ、特にドイツでは、百年以上にわたって地域のサッカークラブが核となって市民の生涯スポーツをサポートし続けています。
そこでは、地域のサッカークラブが運営する施設で、4才児の体操教室からスタートして、やがてテニス・水泳・サッカー・バスケット・卓球・・・・と多くの種目があり、各自複数の種目に所属しながら各年齢別にカテゴライズされたカリキュラムをこなして行き、16才を目安に、プロとアマチュアの道を選別され、それぞれ、プロ、そして、アマチュアは、生涯スポーツとしての道を選択するという具合になっています。
その後は、各年齢毎にカテゴライズされたグループに分かれて20代・30代・40代・50代・・・と、各競技を楽しみ、やがて加齢とともに競技が出来なくなったお年寄りは、最期に嘗て4才の頃通った体操教室に戻り、その人生=スポーツを終えます。

学校教育の一環としてスポーツに関わってきた僕ら日本人と、「スポーツ」の持つ意味が、ドイツとはまったく違っていることに驚かされます。そして、学校中心で回ってきた日本では、現役を降りた「シニア」は、人生の残余であり黄昏の時に重ねてきました。そういった認識から、今までシニアスポーツに関しての確かな知識も情報もほとんどありません。
そこで、このサイトでは、今まで確かな根拠もないまま流布していた”シニアの神話”から解放されて、より確かな情報を共有したいと思います。そして、みずから生態の生命曲線を逆に辿るうえで、楽しく充実したスポーツ活動を「今ある心身」と相談しながら「怪我」や「リハビリ」を貴重なリソース(資源)として皆で共有し支援していければと願っています。
広報 東
このページは、広報担当者だけで運営するものではありません。サッカーに限らずスポーツ全般に関する”ネタ”がありましたら奮って投稿して下さい。待ってます!